厚岸町の湿原と海岸線を巡る


□ 厚岸町

 厚岸は東蝦夷地におけるアイヌのコタンとして栄え、松前藩によるアッケシ場所の開設は、寛永年間と、東北海道の中でも古い歴史を誇る漁業と観光の町でもカキの産地として有名。厚岸湖は、野生生物の生息地として広大な規模の面積を有し稀少種、固有種等が生育、生息している。また日本の重要湿地に指定され、厚岸湖、別寒辺牛湿原としてラムサール条約に登録されている。厚岸湾のカキと雄大な自然が厚岸町の顔ですね。

□ 厚岸グルメパーク

 岬と花の霧街、海厚岸線に面する厚岸グルメパークは、駅内に魚介市場やレストラン、炭焼、喫茶などの施設をそろえたグルメのための道の駅。名産の牡蠣をはじめ、カニ、サンマ、椎茸など新鮮な素材を市場で買って、そのまま屋内の炭火焼きコーナーに持ち込んで食べることができる。レストランでは、各種の牡蠣料理が一番のお勧めです。展望室からの眺望もよいが夜景も捨てがたいロマンチックな展望ですね。

□ 原生花園あやめヶ原

 太平洋に面した「チンベの鼻」一帯に広がっている30万株とも言われるヒオウギアヤメの大群生地で、見頃は6月下旬から7月上旬。約100haの広い原野を一面紫色に染め、霧の織りなす幻想的な世界が体験できるかも。同時期に『あやめ祭り』が開催される。あやめヶ原には馬が放牧され、アヤメ以外の雑草を食べる事でアヤメの成長を助けるという共存の関係も特徴のひとつ。同じような形では根室の北方原生花園にボニーが放牧されていたが同じ理由ですね。入場すると遊歩道に木の柵があって、所々手動で開けるゲートがあり、安全のため馬と人間との境界を設けている。遊歩道を歩いて行くとチンベの岬に行く事ができます。岬には展望台が四ヶ所あり大黒島を始め海岸線を遠く望むことができますがアヤメの季節は霧がかかっていることが多く過剰な期待はしないでね。天候の安定した秋が展望には向いているようです。一度秋にも訪れて見てくださいね。

□ 子野日公園

 岸湖を望む子野日(ねのひ)公園は、大正12年から昭和10年までの長期間、厚岸町長を務めた子野日弘毅氏が、翆湖園と名付けて大切にしてきた12万m2の庭園を、昭和37年厚岸町が寄贈を受け、厚岸町が更に町の木エゾヤマザクラを千数百本補植し、国泰寺をしのぐ桜の名所になっている。公園内にはサイクルモノレールなどもあり、桜の季節以外にも大勢の人が訪れます。さらに子野日公園内にある健康の森には18のポイントのあるフィールドアスレチックと長さ114mの超ロングなすべり台などに加えて、広い園内を巡る遊歩道が完備のアウト道エリアだ。また丸太づくりの四層の展望台からは見事な眺望を楽しめます。でも行くならやはり桜の季節がやはり一番かな。

□ 厚岸湖

 厚岸湖は周囲26km、面積31.8km2最大深度11m、国内では18番目に大きな楕円形の湖で厚岸大橋付近で厚岸湾につながる。厚岸の語源の一つに、カキの多いところという説があるが、厚岸はカキの名産地として知られる。厚岸湖が主な生産地で湖内に大小数十のカキ礁があります。その他、アサリ、白魚などの魚介類をはじめ多くの水産資源に恵まれ釣り人にも人気があります。厚岸のシンボル的存在は、厚岸湖内にポツンとあるかき島(正式には弁天島)と小さな弁天社でしよう。以前この島は面積が広く、保養館や料亭もあったといいますが地震などによる沈下で小さくなり、現在は祠の建っている場所の面積は198uで、周囲は頑丈に鋼矢板で囲まれいます。

□ 厚岸大橋

 厚岸彎と厚岸湖の境に架かるアーチ状の大きな橋で両端ともに岸壁になっていて釣り人にはなじみの橋と思います。遠くからもかなり目立ちますが夜景も綺麗ですね。釣場から見る大橋には迫力が迫ってきます。厚岸湖に出入りする潮の流れも豪快で迫力有りますが展望台から見る景色もよい。

□ あっけし望洋台

 国道44号線沿いにある駐車公園でドライブ中の休憩には都合がよい所です。ここからは厚岸の町並みが気軽に眺められますが特に目立つのは厚岸大橋、厚岸湖と厚岸彎を隔てる橋がとても綺麗に見え厚岸町の広がりを感じられます。

□ 国泰寺

 1804年〜1805年にロシアの南下や異教の侵入阻止、アイヌ人の教化を主な目的に徳川幕府により建立された蝦夷三官寺のひとつ。道内最古の仏牙舎利塔をはじめ、道文化財「日鑑記」は寺蔵。山門の扉に刻まれた葵の紋は道内では殆ど目にする事は無い。国の史跡に指定されています。

□ バラサン岬

 バラサンとは広い棚という意味で、また、野獣をとる平おとしという罠のことであるとも言われるが、この岬の岩層がその平おとしに似ていた為その名がある。そのためか厚岸には魔物が近よらなかったとの言い伝えが有るそうだ。バラサン岬へは国泰寺の境内から登る遊歩道がある。緑のふるさと公園から愛冠岬への遊歩道も有るので森林浴をかねて歩いてみては。

□ 正行寺

 道東で初の国の重要文化財に指定された正行寺本堂は、1799年に新潟県糸魚川で建築された浄土真宗本願寺派満長寺を買い取り、それを解体し船で運び、明治43年に現在地に原形のまま移転再築、厚岸には古建築物が多い。

□ 別寒辺牛(べかんべうし)湿原

 厚平成5年6月にラムサール条約登録湿地となった厚岸湖、別寒辺牛湿原は、国内有数の原生的な自然が残された湿原で、全体の面積は約8.300haで、その中の登録湿地面積は5.277haになります。釧路湿原の4割程の広さといえば判りやすいかも。別寒辺牛川本流の湿原に加えて支流のチライカリベツ、トライベツ、フッポウシ川にも湿原が発達し複雑な形になっていて湿原全てを一度に見ることは出来ません。厚岸湖は、別寒辺牛湿原の下流に位置する汽水湖で、湖面が冬でも前面結氷することが少なく、オオハクチョウが中継地として湖を利用し、そのうち厚岸湖の結氷具合に応じて1.000羽から3.000羽が越冬する国内有数の中継地、越冬地になっています。また厚岸湖岸と別寒辺牛川下流から中流域、各支流の湿原では、約25から30組のタンチョウが繁殖し、タンチョウの重要な繁殖地となっています。湿原の植生的な特徴は厚岸湖に注ぐ別寒辺牛川河口をはじめ、そのほとんどは典型的な低層湿原で、ヨシ、スゲ類、ハンノキの群落が広がっていますが、別寒辺牛川中流域と支流のトライベツ川に囲まれる沖積低地には、発達した高層湿原があり、ガンコウラン、イソツツジ、ヒメシャクナゲなど高山植物の約110haの貴重な群落なども見られるとのことだ。

□ 厚岸水鳥観察館

 厚岸水鳥観察館は、1993年にラムサール登録湿地に認定された厚岸湖、別寒辺牛湿原において、水鳥をはじめとする動植物と湿地の保全や湿原の利用についての理解を深めてもらう活動を行ったり、調査研究等を行う施設です。木造二階建、総床面積329.67平方メートルのこの施設は、環境庁が2億6百万円をかけて建設し、管理運営は厚岸町が委託を受けて行っている。一階には展示室、レクチャールームなどがあり、観察カメラがとらえた湿原の映像を大画面で見られるほか、湿原の全容について、写真や解説パネル、立体模型などで学習することができるようになっています。望遠鏡のある二階は観察コーナーになっていて、別寒辺牛川河口付近の雄大な湿原の景観を間近に見ることができ、湿原で営巣するタンチョウや多くの渡り鳥の姿を観察することができ、多くの方が訪れている。別寒辺牛川の川下りをするカヌー受付窓口にもなっています。
休館日は月曜日(祝祭日と重なる場合は開館、翌日火曜日が休館)祝祭日の翌日、年末年始 入館料は無料です

□ 緑のふるさと公園と樹海展望塔

 厚岸大橋を渡り、町道をまっすぐ進むと『緑のふるさと公園』の看板があります。園内には、国内外100種あまりの樹木を見ることができる樹木園、高さ28mの樹海観察塔やバードウォッチングなどが楽しめる4つの森林ゾーンがあり筑紫恋キャンプ場を擁しています。隣接して道立厚岸少年自然の家があります。 樹海展望塔は愛冠岬の手前にある緑のふるさと公園内にある施設です。展望塔は高さ28mでエレベーターはなく、土足厳禁でスリッパに履き替えたうえ、階段を135段登るというもので手軽にとはいかないが。樹海越に太平洋と厚岸湖、厚岸市街が見えるといった眺望です。観光ガイドにも載っていないマイナーポイントですが愛冠岬に行ったときによってみてはどう・・・

□ 愛冠岬

 愛冠岬は厚岸湾の東側に突き出た小さな岬で、およそ80メートルの断崖上にあり、眼前に天然記念物の海鳥繁殖地として有名な大黒島と小島が望め、眼下には、筑紫恋海岸を一望できるが西側は林に視界を遮られるため岬という感じはあまりしません。とどかぬ想いを、困難を乗り越えて愛の栄冠を得るとの想いで名付けられたというロマンチックな岬として知られ、カップルに人気のスポットとなっています。愛の鐘ベルアーチが岬に立っているので、二人で愛の鐘を鳴らしましょう。1人のときは鐘は無視しましょう(笑)。駐車場から岬の先端までの遊歩道は途中までは森の中岬近くになると草原の中を通る。途中に北大理学部付属の水族館、博物館があります。展示内容は動物や鳥の剥製、昆虫、植物、岩石等の標本類ですが、新しい物は少ないようです。マニアの方以外はにはお勧めしませんが、岩石の標本は他の博物館ではあまり見かけないので貴重。

□ 小島と大黒島

 ピリカウタから眺める太平洋の大海原に浮かぶ小島には以前は学校もあったというが現在は、昆布漁時期に10軒ほどの漁家が生活しています。大黒島は、無人島ですが、同じく昆布漁時期には1軒の漁家が生活しているとのことだ。海岸部にはゼニガタアザラシが繁殖し、コシジロウミツバメの繁殖地として有名な大黒島は、海鳥繁殖地として国の天然記念物の指定と特別鳥獣保護区に指定されているため、島への上陸には許可が必要です。圧巻なのは7月から9月にかけての昆布漁時期に、小島横のスタートラインから450余隻の漁船が一斉に漁場に向かう光景はその迫力もさながら感動物な光景だ。

□ ピリカウタ園地 広場 展望台

 厚岸市街から、別海厚岸線をあやめが原へ向かう。途中で道道955号線に入り床潭のに着くまでは快適な2車線道だが、市街地からは1車線となる。床潭手前に緋ブナの繁殖地になっている小さな床潭が見える。床潭から漁家の軒先を縫って狭い道をしばらく走っていくと、左へ入る坂道があり、その角にピリカウタ広場の看板兼案内図がある。車で行けるのは、途中の多目的広場というところまで。ここは避難所も兼ねている高台でその先は歩いて登らなければならない。斜面の上に、絶景厚岸湾に浮かぶ小島、大黒島を望むピリカウタ展望台の白い建物が見える。展望台から昆布漁の基地となる小島、大黒島が林越しによく見えます。広場を出て、1車線道を先へ進むと、道路の海側に、「ピリカウタから望む小島、大黒島」という木製の看板が立っている所があるが、駐車スペースはない。車が少ないので車を止めて景色を見てもあまり問題はなさそうだが。眺望は展望台よりもこちらの方が良い感じですね。走行中は対向車よりも鹿の飛び出しに注意したほうがよさそうです。


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